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2009年07月15日(水)

日本人はどこに多く住んでいる? [その他]

メルボルン大都市圏は在外邦人の多い街としての顔をもっています。外務省の海外在留邦人数統計(H20年速報版)によれば,メルボルン大都市圏の日本人(長期滞在者+永住者)は10,229人を数え,16位です。この数は,上海,香港,北京には敵いませんが,台北やソウル,マニラ,ジャカルタ等のアジアの大都市に滞在する日本人の数を上回っています。こう見ると,実はメルボルンには日本人が結構いるんですネ(実は同じ統計でみるとシドニーには25,391人(6位)となり,オーストラリアに滞在する日本人の拠点はシドニーの方が圧倒的に多いですけど・・・)。
一方,オーストラリア統計局(ABS)のデータで「日本人」をピックアップするため,このブログでも前に使ったように,「家で日本語を使う人口」というデータを探してみると,メルボルン大都市圏では4,399人(1996年)→5,121人(2001年)→6,534人(2006年)と着実に増えていることがわかります。ABSのデータと外務省のデータに開きがある理由は簡単です。観光客を除く長期滞在者と永住者をすべてカウントする外務省と,「家で日本語を使う」としてオーストラリアの国勢調査にきちんと回答した人(観光客,3ヶ月未満の一時滞在などは含まれない)の違いですネ。両データの違いの説明はこのぐらいで省略しますが,まぁ,統計には自ずと限界があることを承知の上で,大きな傾向をつかむ程度で先へ行きましょう。

画像(175x154)・拡大画像(600x529)

2001年の様子です。地図の範囲外にも,もちろん日本人はいます(笑)。

こうした動向を,僕の専門の地理学的な方法,つまり「地図」を使って表せないかなぁ・・・と考えながら,あれこれやってみました。最新の国勢調査(2006年)では最小の統計区までのデータが現状では入手困難なので,ちょっと古いなと思いつつ,2001年の統計を使って地図化してみました。上でふれた通り,ここ10年で「日本語人口」は増えているので,ここで示した地図よりも実際にはもう少し増えていると柔軟に解釈して下さい。
メルボルン大都市圏で日本人の多い場所は,「都心」「Toorak, South Yarra周辺」「Brighton, Caulfield周辺」の3か所ですね。この図はオーストラリアの国勢調査の中で,最小の統計単位であるCollection Districtの単位で描いたものです。図の中で大きめの○は印は25人規模で(5〜6家族の?)日本人が住んでいる統計区です。このような大きな○は中が赤と青の両方に色が塗ってあります。つまり,家族で住む人が多いと推測できます。ざっと見て,都心から10km圏内では青(つまり男性)が多い傾向ですネ。また,上述の3大集積地がほぼ含まれ,家族で住む人たちも多いといえます。それより外側になると,今度は圧倒的に赤(つまり女性)が多くなります。これはどう解釈しましょうか・・?女学生が多い?それとも,国際結婚して,奥さんが日本人という家族が東の郊外に多く住んでいる・・?
こうしたことの検証は,今度は家族構成とか年齢構成とか,別の要素を調べなくてははっきりしません。まぁ,ここまでくるととても話が学術的になってくるので,今日はこのへんでやめておきましょう。2006年のデータで地図が作れるようになったら,また違った角度から日本人にスポットを当ててみようと思います。

Posted by Jun

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marnie 2016年09月19日 22時53分 [削除]

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普段はあまり「オーストラリア」一色ではありません。本職は,大学で都市地理学とGIS(地理情報システム)を教えています。

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